広尾散歩通りの中程にある祥雲寺山門を背にして東の方向を眺めると、まっすぐ伸びる広尾散歩通りの先に有栖川宮記念公園の樹々が茂り、その後ろに東京タワーと麻布十番の高層マンションが並んでいます。１年に数回だけ、それも数十分間だけ、そのマンションの上にぽっかりと満月が浮かぶ瞬間があります。まるで東京タワーに会いに来たようにマンションの陰から昇る美しいこの月を私達は「広尾月」と名付けました。

この位置で満月を目にするチャンスは滅多にありませんから、「広尾月」を拝めれば幸運をいただいたようなもの。ご覧いただいている写真は昨年１２月２４日にカメラマンの上松尚之さんが撮影に成功した広尾月です。

次の写真はクリスマスイブということで一時東京タワーの照明が消された時の写真です。

今年もネット上の様々な情報をもとに上松さんが予測してくださったところ、１月２０日（日）２１日(月)に見られる可能性が高いとお聞きしました。月の出は２０日が１５時５３分、２１日は１７時０１分ですから広尾散歩通りから月が見えるのはその２０～３０分後頃でしょうか。

天候にも左右され、あくまでも予測ですから見ることができなくてもご容赦ください。雲間に見える満月も素敵ですが、できれば快晴の夜空に浮かぶ広尾月の姿を拝みたいものです。