広尾に住まう安心
2018.9.1
「病院がとても充実しているから広尾に住むことに決めたの」
数年前広尾に越してきた知人が言った。最近息子さんが部活の試合でケガをした時にも自宅からすぐ近くの病院で治療してもらい安心したとのこと。
かかりつけ医として長く地域に親しまれている医院や診療科目も様々な専門クリニックと共に大きな救急病院が揃う広尾界隈。
広尾商店街から至近の天現寺橋交差点には東京都立広尾病院がある。東京ER開設病院として「365日24時間の安心をみなさまへ」を掲げ、島しょ地域からのヘリ搬送による救急患者受け入れも行っている。私は60年程前にここで生を享け、幼少期は長い時間を古い病棟で過ごした。
一方、瀟洒な住宅街が続く日赤通りを上ると、2010年に新病棟に生まれ変わった日本赤十字医療センターがある。子供が小さい頃、度々深夜に駆けつけた救急救命センターだけではなく、入院、外来と家族ぐるみでかなりお世話になっている。病気やケガで通院する時は当然ながら明るい気持ちでいることは難しいが、ロビー東側には緑豊かなガーデンを望み、たっぷりの外光が注ぐ明るい待合いスペースには救われた気持ちになる。
広尾散歩通りから白金方面に足を伸ばせば北里大学北里研究所病院、六本木方面には心臓と循環器が専門の心臓血管研究所附属病院もある。
遠方から長い時間をかけて通院している患者さんのお話を伺うと、自宅から至近距離にこのような大きな医療施設がいくつも存在する広尾の現状を心から幸せに思うこの頃である。
by Oyaji-M