シュロスベッカライ
2017年4月27日放送
ゲスト: ドイツ菓子専門店 Schloss Bäckerei(シュロスベッカライ)代表
オーバンドルフ 薫 さん
ドイツが大好きなお母様の影響で、幼い頃からドイツに興味をお持ちだった薫さん。ハンブルグ大学及び大学院へ留学。帰国後、勤務したドイツ系商社で出会われたドイツ人の旦那様とご結婚されて北ドイツのハンブルグに住まわれ、合計8年余りをドイツで過ごされました。番組冒頭では流暢なドイツ語で自己紹介して下さり、皆うっとりと聴き入りました。
昨年秋にオープンしたばかりのシュロスベッカライは、黒と白を基調とした、とてもお洒落なお店です。元々「食」に興味をお持ちだった薫さんが広尾散歩通りにお店を開こうと思ったきっかけについて「ドイツといえば、ビール、ソーセージ、サッカーでしょ!という固定化されたイメージを払拭して、多様な生のドイツ文化を日本で広めたいと思い、それには本当に良いモノを評価してくださるお客様が多い広尾が最適と考えました。」と熱く語ってくださいました。
ドイツ菓子と聞いても、“?”と具体的にはなかなか思いつかない方も多いと思いますが、実はドイツではお菓子作りもとても盛んなのです。
ドイツの一般的な食生活とは、朝食はパンとジャム、昼食は豪快にポテトやお肉、夕食はパンとハムが標準で、食事の間に小腹満たしにお菓子をよく食べるそうです。ワインを飲みながらお菓子を食べるのも当たり前とのこと。シュロスベッカライのショーケースにはパテシエが店内で作る様々なドイツケーキや焼菓子と共に、ドイツ菓子の代表であるマジパンやチョコレートも並びます。長い歴史を持つ北ドイツの名店「ニーダーエッガ―」のマジパンは、日本で唯一シュロスベッカライだけが扱っています。チョコレートはハンブルクのショコラトリー「ショコヴィーダ」のもの。
番組放送中にスタジオで、薫さんお薦めのリースリングワイン(白ワイン)をグラスに注ぎ、ドイツ語で「プロ―スト」と乾杯した後に、実際にミルク、エスプレッソ、オレンジなど数種類のマジパンを味わいました。お聞きしていたように、ワインとマジパンの相性は抜群だったようです。私はまだお酒は飲めませんのでマジパンだけをいただきましたが、フレーバー毎に色分けされた銀紙でひとつずつ可愛らしく包装され、見ているだけでも楽しくなります。チョコレートに包まれたマジパンはどれも想像以上に美味しかったです。
また、お菓子だけではなく、ドイツについて沢山のお話をうかがいました。まずは薫さんがお住まいの北ドイツの気候。冬は滅多に晴れる日がなく、クリスマスを過ぎると数カ月に亘り太陽を見られないこともあり、気分的には辛い思いをするそうですが、反対に夏の時期は、日本のようなムシムシとした暑さとは違い、カラっとしていてとても過ごしやすいようです。ドイツのイベント事情については、やはりクリスマスはとても盛り上がるそうですが、それと並んで日本では最近有名になりつつある「イースター」は、陰気な冬の終わりと穏やかな春の訪れを祝う大切な日という意識が強いのだとか。逆に、日本では長い休みとなる「お正月」は、1日、2日と休んだら3日からは仕事をするのが当たり前だそうです。
今回の放送では、お店のことだけではなく、私たちが知らなかったドイツの文化まで幅広くお聞きすることができました。
シュロスベッカライでは、マジパンやチョコレート、また、日本の各地から厳選した食材を取り入れたケーキ、焼菓子などを、店内に数席あるイートインスペースにて、ドイツビールやワイン、ソフトドリンクと一緒に楽しむことができます。
ドイツ菓子を今まで食べたことがある方もない方も、シュロスベッカライにて広尾ならではの上品な味わいを堪能してください。
お店の場所など詳しくはホームページ http://www.schloss-baeckerei.com/ をご覧ください。
放送の録音は以下のURLでお聴きください!
https://note.mu/shiburadi/n/n859c005d7122
(記者:ありっさ)