奥本いろは堂で見つけた折り鶴
2017.4.13
創業100年を超える文具・事務用品「奥本いろは堂」は老若男女問わず、いつも大勢のお客様で賑わう街の人気店。中学2年生の娘も大ファンである。私が「いろは堂に買い物に行くよ」と言うと間髪入れず「私も!」とついて来る。心ときめく可愛いものが並び、文具の種類が豊富なお店の前を通るたびに「できることならいろは堂に住みたい!?」と思っているようだ。定番の文具だけではなく「これ何?」と好奇心をそそる小物も並ぶ店内は大人にとってもちょっとした宝探しの場所だ。
折り紙も各種揃っている。子供の頃から親しんだ従来のモノに加え、様々な和柄をプリントしたモノ、また葛飾北斎の浮世絵や花札柄のモノもある。その中でも各国の国旗をモチーフにした折り鶴専用の折り紙「おりづる orizuru」は目を引いた。
折る前の紙の状態ではなんだか設計図を見ているようだが、折り上げて羽を広げるとそれぞれ鮮やかに国旗のデザインが浮き上がる。私のように鶴の折り方を忘れてしまっている輩にも、わかり易い折り方の説明書がつくので安心だ。
甲子園では必勝祈願、また時には世界平和の願いをも託される折り鶴は人々の想いを伝える象徴であるが、インテリアとして飾っても楽しい。我が家では玄関の下駄箱の上に並べただけで華やかな雰囲気になった。
様々な国旗を背負った折り鶴が同じ方向を向いて並び飛ぶ姿を眺めていると、各国皆それぞれ事情があるにせよ、できることならなんとか仲良くやっていけないものかという気持ちにもなった。
by Oyaji M