「Trick or Treat！」

かわいらしく仮装をした子供たちがTreatを用意しているご家庭や店々を回るハロウィン！

広尾公園にほど近い「理美容・エステ　LOOP」の箕輪さんは、回ってきた子供たちに少しでも楽しんでもらおうと毎年工夫を凝らし、当日に向けての準備を仕事の合間にこつこつと進める。

ハロウィンを間近に控えた１０月下旬、近くに用事がありお店の前を通りかかった。

「おっ、やってる、やってる」

ご主人が真剣な面持ちで、それでいて楽しそうに何かを箱に貼り付けているのを垣間見た。お菓子を入れる宝箱のようだ。ダンボールで形作った箱に木目柄シールを貼りつけているところだった。

ハロウィンが終わり、１１月に入ってから街でお買い物帰りの奥様にお会いした。

「あの箱は良くできていましたよね。ウケたでしょ？」とお声をかけたら

「箱の中も見ました？凝ってるんですよ、ホントに」とおっしゃる。

中までは見ていなかった。

近いうちにどこかに持って行ってしまうかもと伺ったので、早速カメラを持ってお邪魔した。

まさに宝箱柄のシールが貼られ、ビスの位置には雰囲気ピッタリのビーズが留めてある。

お見事の出来栄えだ。

凝ってるとお聞きした箱の中は、少しずつそっと開けて見ることにした。

ゆっくりと蓋を開けると、なんと真っ赤な血がしたたる（お見事）おどろおどろしい黒い手が伸びてくる。

ダンボールと割りばしとヒモを使い、赤い蓋裏と背面につけた開閉駆動部が手を前後に動かす。

割りばしを結ぶ位置はどこ？

どうすれば手の動きが良くなる？

お菓子を取るのに邪魔にならないようにするには？

と、子供たちの驚く顔を想像しながら、時間をかけて工夫を重ねて作られた傑作だ。

Treatのお菓子をあげる方がTrickを仕掛ける。

やるなら、とことんとやる。

宝箱を開けた子供たちも

「わ～っ！おいおい見てみろよ、これ」と、

一瞬のけぞったり、歓声を上げて喜んだに違いない。

家に帰ってからも、この宝箱の話で盛り上がったんじゃないかな。

「人との縁（円）や繋がり（丸）を大切にしたい」との思いから店名をLOOPと付けた。

まさにその通りの日常を送る箕輪さん。

宝箱の説明もお仕事の手を止めて、ご夫婦そろって楽しそうに語ってくれた。

なんと、すでに来年のハロウィンに向けての構想にとりかかっているらしい（驚）！

代官山でオープンしたＬＯＯＰはその後の広尾３丁目時代と合わせて２０年余り営業された後、３年前に広尾散歩通りがある広尾５丁目に移転してこられた。

カットも得意なお店だが、開業以来独自のドレッドスタイルを開発し、常に特殊パーマの新しいメニューを提案し続ける。

確かな技術を実感したプロスポーツ選手、ミュージシャン、芸人さん達も通う信頼厚いお店だ。

片耳２００以上あるというツボを押しながらのマッサージで、その心地良さにほとんどの方が寝落ちしてしまうという「イヤーエステ」のファンも多い。

ドレッドロックスと呼ばれる特殊ヘアや激しい運動の後にもピッタリのエクストリームクールシャンプー「スカルシャンプー」は、長年に亘って研究を重ねた上で箕輪さんが作りあげたもの。

Made in Japan by LOOPの自信作だ。

まだ公表はされていないようだが、甘いフレグランスが加わる新シャンプーや、お手入れに欠かせないトリートメントジェルも販売できるようにと開発中とか！

トリートメントジェルが完成した暁には、国産初として多くのファンの注目を集めるはずだ。

なにごとにも「とことんやる」このお店の前の道は何かと良く通る。

お客様に特殊パーマを施している最中にも気が付くと満面の笑顔で応えてくれる。

特に用事がない時でも前を通りたくなる。

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