DBL
大澤さんが渋谷のラジオに出演された時のポスター
日本でラグビーワールドカップが開催された2019年にオープンしたBar 19。
元パナソニックワイルドナイツで活躍されたラガーマン大澤さんが中心となり、楽しいスタッフと共に作り上げた「店の前を通ると、なんだかつい寄っちゃうんだよね」の求心力で、連日広尾の夜を楽しむ大人たちで深夜まで賑わっていた。
惜しまれながらも昨年Bar19は閉店したが、共にお店を支えてきたバーテンダーの山内さんと共に大澤さんが新たに同年11月にオープンしたのが「DBL」。
Bar19からほど近い新築ビルの5階にできたBARだ。
DBL(Down By Law)とは社会的な壁を越えた絆で結ばれたことを表すスラングと読んだ。
大澤さんの新年の挨拶に「DBLのミッションは、カクテルを通して、人と人が繋がり、仲間となり、笑顔になれる場所を皆様に提供するという思いでDBLは誕生しました」とある。
なんだかカッコいい!
店内の照明はかなり落としてあり、光を纏う大きな〇とスタイリッシュな直線が心地よい非日常を醸し出し、一気に「オサレに飲んじゃうもんね」モードに入る。
千利休が生きた戦国時代では、茶室の中ではすべての人が平等にという考えから、身分の高い人でも、刀を外し、頭を下げなくては入れないように入口を小さく低くしたと読んだことがある。
DBLのこの心地よい非日常も、Down By Lawが意味するように、店内では社会的な身分や壁を一気に消し去り、皆ただのひとりのオトナになって楽しんでちょうだいね、というメッセージに感じる。
まあ飲み始めたらただひたすらバーテンダー山内さん(親しみを込めて皆"せいじさん“と呼ぶ)が作るオサケに酔いしれながら自分の世界に浸るだけ。
カウンターに腰を下ろした途端に「いつものね」と、すーっと目の前に置かれるのはハイボール薄め。酔いが早いくせに、たらたらと寛いでいたいオヤジには薄めがうれしい。
おだやかな笑顔でファンの多いヘッドバーテンダー山内さんが作る美味しいカクテルがたくさんあるのに、“ 薄め ”ばかりでかたじけない。
DBLは1986年公開の映画「ダウン・バイ・ロー」から店名をいただいた。
登場人物のひとり “ ニコレッタ ” は、長旅の疲れも癒し、笑顔にしてくれるスィートな女性だ。
DBLのインスタに「甘いカクテルがお好きな方、また食後のデザートや疲れた日のお帰りにはDBLに立ち寄って “スウィートニコレッタ” で癒されてほしい」と書いてある。
また、今度ね。
Bar19時代から通い続ける顔なじみのファンも多いが、DBLの心地良さは口伝いにすぐに広まったようで、先日お邪魔した際にもたくさんの笑顔のオトナたちでさらに華やいでいた。
同じビルの2階には美味しいクラフトビールを提供する「Antelope」もある。
ついつい寄っちゃう店が増えてきた。
なんだかうれしい!
2023.1.
by Oyaji-M