ふたつのお話

2021.1.22

まずはお花のお話です。

広尾散歩通りには何代にも亘って永く地元で愛されて来たお店がいくつも有ります。

現在4代目が受け継ぐお花屋さん「花寅商店」もそのひとつ。

祥雲寺山門のお隣で長年に亘り参拝客を迎え、四季折々の植木が店前にずらっと並ぶその姿は、広尾散歩通りに無くてはならない“いつもの風景”です。

口数は少なく、常にジーンズに花ばさみを下げているご主人やどんな時にもニコニコとやさしい笑顔で応対してくださる女将さんを始め、スタッフ皆さんが本当に気持ち良い方ばかり。

親の代からずーっとお世話になっているお店です。

先日、偶然店頭で見つけたのが写真の「レインボーローズ」。

白い花びらのバラに数色の染料を吸い上げさせて創るこの彩は、ネットでは目にしていましたが本物を見るのは初めて。

普段お花にはあまり縁のない私も、このバラが放つ強烈な色彩とあまりにもリーゾナブルなお値段についつい手が伸びました。

人工の配色とはわかっていても、各色の広がりと交わり方は1本1本違い、可憐なカスミソウと合わせて花瓶に飾ってみると、いつもの玄関に、とってもカラフルで不思議な空間が生まれました。

花びらの開きが大きくなるにつれ、今までには感じたことがない、何かを発信しているようなパワーを感じるのです。

まずは数メートル離れたところから眺め、だんだん近づいて行って、まさに目と鼻の先で、ガン見です。

アートです。

一日に何度も広尾散歩通りをうろついている私は、当然のことながらその都度玄関を出入りするわけで、このレインボーローズのお蔭で、扉を開ける度に、目の前にある「なんだか不思議な空間」を楽しんでいる毎日です。

 

もうひとつはご本のお話。

つい最近出会ったのが「ラーメンを気持ちよく食べていたらトップセールスになれた」という、やたら長いタイトルがついているビジネス本。

”伝説のトップマネージャーが教える「売れ続ける」技術”という副題がつく川村和義氏の著書です。

Amazonのランキングでもトップに躍り出た人気本のようですから、お出来になる方達はとっくにご存じな本かと思います。

著者の川村さんは、実は20年来広尾散歩通りにあるお気に入りのお店に通ってくださっている大切なお客様なのです。

愛称は“かわP”。

なんだかすごい方なんだということは感じていました。

なんやら “何かを食べているとドウとかコウとか” という本を書かれたようだという話も知人から薄々お聞きしていました。

先日、女房が恵比寿の本屋でこの本を見つけました。

読みました。

営業マンとしてやるべきことをとことん貫き、多くのトップセールスマンを育て上げ、普段の何気ない生活の中にある“平生”の大切さを説く内容に

“もっと早く読んでおけば良かった”

というのが素直な感想です。

業種は問わず、売り上げが上がらない事で悩んでいるお店の方にも、多くの「なるほど」が詰まっています。

特にすべてをコロナのせいにしがちな昨今には、何よりも平生(へいぜい)を見直すことの大切さを再認識させられる一冊かと思います。

 

by  Oyaji-M

 

 

 

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