大切な思い出を写真に残す
新型コロナウイルス感染症の影響で広尾散歩通りに隣接する聖心女子大学の学生も自宅でリモート授業を受けているため、街で彼女たちの姿を見ることはめっきり減りました。
昨年はほとんどのイベントが中止になってしまいましたが、例年はどのイベントにも多くの聖心生がお手伝いに来てくれます。
特に5月の大鮪まつりは彼女達のお手伝いなしでは開催出来ないほどの活躍ぶりです。
photo by Uematsu Naoyuki
イベントにとどまらず、広報誌「HIROOwalk」の編集やホームページの運営もしかり。
長い間街路灯で風雨にさらされていた季節のフラッグを外した際には、1枚ずつ汚れをふき取り、時間をかけて細かい金属部分のサビをちまちま落とす作業をもくもくと続けてくれる学生もいます。
昨年末に行なわれた福引では、ある学生が夜中に卒論を書き進めながらも、昼夜を問わず裏方として献身的に準備を手伝ってくれました。
感謝の言葉もありません。
コロナ禍にも拘わらず現場のお手伝いに駆けつけてくれた学生もいました。
イベントの大切さを理解した彼女たちの働きに大いに助けられ、また休みを利用して集まってくれた社会人の先輩たちも一緒になって盛り上げてくれました。
大学の先生が商店街活動に協力するようにと学生たちを後押ししてくださっていたことは後から知りました。
部活のリーダーなど、中心となって活動する学生たちは様々な打合せにも参加するため、顔見知りとなり、時には授業や部活動のこと、また上級生からは就活の悩み、卒論への取組みなど大学生ならではの話題も耳にするようになります。
その彼女たちはまもなく卒業の時期を迎えます。
最近、フォトスタジオSpiritの広告を目にしました。
昨年も感染症拡大防止の為、残念ながら卒業式などの式典は中止となってしまいましたが、キャップ&ガウンを身に付けた多くの卒業生がSpiritで記念写真を撮ってもらいました。
ひょんなことから私も撮影現場に立ち会うことに・・・。
海外で活躍していたお2人の女性が広尾に立ち上げたフォトスタジオ。
女性ならではの心配りが随所に見られ、終始笑顔で撮影は進み、卒業生たちはいつにもまして輝いていました。
一生に一度しかない大切な日を、Spiritを込めて写真におさめてくれるフォトスタジオが地元にあるということ。
世の中がどうであれ、自分にとって、家族にとってかけがえのない思い出はやはりきちんと残しておきたいですね。
「ここに来ると地元に帰って来たような気がして安心するんです」
卒業後しばらくして広尾散歩通りで出会ったときに、彼女達からこんな言葉を聞くと、やはり嬉しいものです。
by Oyaji-M