広尾散歩通りの中程にある祥雲寺山門を背にして東の方向を眺めると、有栖川宮記念公園の樹々の後ろに東京タワーと麻布十番の高層マンションが並んで見えます。１年に数回だけ、それも数十分間だけ、そのマンションの上にぽっかりと満月が浮かぶ時があります。東京タワーに会いに来たようにマンションの陰から昇る美しいこの月を私達は「広尾月」と名付けました。プロカメラマンの上松尚之さんが撮影した広尾月は２０１２年に発行されたHIROOwalk第４号の表紙を飾っています。

ネット上の様々な情報をもとに上松さんが予測してくださったところ、１２月２２日（土）の１６：３０頃、また２３日（日）１７：３０頃に「広尾月」を拝むことができるやもという連絡が入りました。予報では週末のお天気は残念ながらかんばしくない様子ですが、雲の合間から少しでも広尾月が顔を出してくれることを期待しています。